地銀も過半が経常増益 外債含み損は縮小に向かう

【今週のマーケットエッセンシャル】第68号(2023年5月17日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

銀行と銀行持ち株会社86行の2023年3月期決算が1行を除いて出そろった。全部で75行ある地銀・第二地銀の過半が経常増益となり、うち29行は2期連続で増益となった。外国債券などの含み損も2022年12月末に比べて減少。4行が2022年度中に公的資金を前倒しで完済した。地銀経営は最悪期を脱したのではないか。

今週は銀行決算を詳述する前に、日本時間の5月16日早朝に公表された米バークシャー・ハザウェイの保有銘柄報告書(13F)を紹介する。著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる同社の投資動向は、世界の注目の的だ。今回の特徴は前回の報告書に続いて株式が売り越しだったことと、アップル株への依存度を一段と高めたことだ。

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