好調だった上期の投信運用 外国株型はプラス23%

【今週のマーケットエッセンシャル】第127号(2024年7月3日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

2024年の上半期が終わったところで、公募追加型投資信託の運用成績を振り返ると、純資産総額が250億円以上の580本の平均リターンは単純平均で15・5%に達していた。2023年のリターンは年間で20・5%だったため、好調がなお続いている。タイプ別で最も好成績だったのは外国株式型で23・3%。次いで国内株式型も19・3%を確保した。投信への資金流入は着実に増えている。

上期の株式市場を振り返る

投信の話に入る前に、2024年1~6月の東京株式市場を簡単に振り返っておこう。東証プライム市場、スタンダード市場、グロース市場のそれぞれの株価騰落率ベスト15とワースト15は表の通りだ。プライム市場では物流ビジネスのC&Fロジホールディングスが値上がり率296%で首位、スタンダード市場では放送用ネットワーク関連のファブレスメーカー、メディアリンクスが571%高で首位、グロース市場では人工知能(AI)を活用したグローバルでの小売店販促支援事業に取り組むデータセクションが441%高で首位だ。

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