【今週のマーケットエッセンシャル】第137号(2024年9月11日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
株式相場は引き続き不安定だが、証券会社が脱手数料ビジネスの柱として力を入れているファンドラップの合計契約資産残高が2024年6月末に20兆円を突破したことが、日本投資顧問業協会の最新の統計で明らかになった。ファンドラップの一種で、若年層に人気があるロボアドバイザーの契約資産残高も2兆円に迫っている。証券会社の収益構造はバブル当時から大きく変わった。
手数料率3%台に達することも
ファンドラップ業務は顧客の資金を証券会社が一任勘定で運用するビジネスだ。リスク志向か安定志向かなどの顧客の要望を踏まえて、投信の組み合わせによって運用ポートフォリオを構築する。顧客は手数料としてラップ手数料と投信の信託報酬の両方を支払う。
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