【今週のマーケットエッセンシャル】第145号(2024年11月6日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
11月5日の米大統領選は結果確定まで数日かかるとの報道もあるが、2024年最大のイベントは終わり、世界の株式相場を覆う不透明感は薄らいだ。経験則では選挙から翌年1月20日の大統領就任式まで、株式相場は強含みで推移しそうだ。ただ、東京市場では証券会社の業績改善が一服し、 少額投資非課税制度(NISA)の大型化に伴う個人の投資意欲の盛り上がりにも息切れ感が出てきた。
投票日から就任式まで1・87%上昇
1900年から2020年まで、4年ごとに実施されてきた31回の米大統領選を振り返ると、投票日の翌日のダウ平均は安くなるが、その後は強含みで推移し、10営業日目には0・83%高、翌年1月20日には1・87%高になるというのが平均像だ。10営業日目のダウ平均が最初に比べて高いのは、31回中17回。これが翌年1月20日時点では31回中19回となっている。
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