読売333は日経を脅かすか 多額の運用は難しそう

【今週のマーケットエッセンシャル】第150号(2024年12月11日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

読売新聞グループ本社は11月28日、2025年3月から読売株価指数の算出を開始すると発表した。日本を代表する元プロ野球選手の長嶋茂雄氏の背番号「3」に愛着があるのか、333銘柄で構成し、指数の通称も「読売333」とした。日本経済新聞社が警戒しているのは指数ビジネスを奪われかねないことだが、果たして取って代わるだけの脅威となるのだろうか。

最大の特徴は等ウエート型

読売新聞の発表文によると、読売333の最大の特徴は等ウエート型であることだ。時価総額や売買代金を基準に333銘柄を選び、それぞれ0・3%ずつ同じ比率で組み入れるという。組み入れ銘柄の株価は動くため、時間の経過とともに0・3%のウエートは変化してしまうが、3カ月に1回、値上がりした銘柄のウエートを下げ、値下がりした銘柄のウエートを上げることで、再び均等な比率に戻すとしている。

コメント

コメントを残す