【今週のマーケットエッセンシャル】第157号(2025年1月29日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
1月28日未明まで及んだフジテレビの記者会見も、大荒れだったが、ボロは出なかった。フジテレビには絶対に失点できない事情がある。「もうこんな放送局は社会悪で、なくなってもいい」という世論が高まると、一気に会社の解散につながる恐れがあるからだ。投資ファンドも実はそこを狙っているのかもしれない。何しろ解散後に株主に分配できる保有資産は時価総額の2倍もある。
日本でバカ売れのルイ・ヴィトン
本題に入る前に、最新のニュースをお届けしたい。1月28日のパリの株式市場の取引終了後にLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが発表した2024年の決算によると、世界での売り上げが小幅に減るなか、日本市場での販売額が前年比18・4%増の74億7500万ユーロと絶好調だった。世界売上高に占める日本での売り上げ割合も2023年の7・3%から8・8%に上昇し、本国フランスでの売り上げを上回った。
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