アクティブETFが2周年 運用成績は3勝3敗

【今週のマーケットエッセンシャル】第193号(2025年10月8日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

上場投資信託(ETF)といえば、株価指数などへの連動を目指して運用するのが通り相場だったが、日本でも2023年9月にプロが相場観に基づいて運用するアクティブ運用のETFが登場した。最初の6本が上場されてから2年余りが過ぎたため、首尾よくいっているのかどうか点検したところ、運用成績は株価指数に勝ったのが3本、負けたのが3本だった。ただ、投資マネーの集まり具合はいま一つだ。

PBR1倍割れ銘柄に着目

ETFは日銀が時価で85兆円も保有し、9月19日の金融政策決定会合で少しずつ売却することを決めて話題にもなった。ただ、日本ではほとんどが東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価、JPX日経インデックス400などの株価指数に連動するタイプだ。アクティブ運用のETFは米国で2008年に最初に開発され、現在はミューチュアルファンドに代わる資産の運用先として人気を集めている。

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