物言う個人が1000億円超 アクティビスト投信に資金

【今週のマーケットエッセンシャル】第210号(2026年2月4日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

エリオットが勝つかトヨタグループが勝つか、豊田自動織機の非公開化をめぐってアクティビスト(物言う株主)との対決が話題になるが、アクティビスト型の運用に取り組む3本の投資信託の純資産総額が1月末に1000億円を突破した。個人投資家も企業に株主配分の強化や経営改善を求め、投資リターンをひねり出す手法に高い関心を持っている表れだ。資本効率の向上余地が大きい企業が多いことが投資機会を生んでいる。

うごめく75本13兆円

アイ・アールジャパンホールディングスが2月3日に公表した決算説明会資料によると、日本国内で動いているアクティビストファンドは2025年末で75本を数え、投資総額は約13兆2000億円となった。5年前の2020年末は46本、5兆6100億円だったので、活動が急速に広がっていることがわかる。相次ぐ参入は東京市場がアクティビストらに収益機会を提供している何よりもの証拠だ。

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