【今週のマーケットエッセンシャル】第215号(2026年3月11日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
3月10日の東京株式相場はひとまず反発したが、米国とイランの軍事衝突のゆくえは不透明で、相場が下げ止まったとも言い切れない。波乱相場に直面し、トヨタグループも頭を抱えていそうだ。アクティビスト(物言う投資家)の攻勢に押され、豊田自動織機株のTOB(株式の公開買い付け)価格を引き上げたとたんに、株価急落に見舞われたからだ。グループの源流企業の非公開化はとても高くつきそうだ。
物言う株主との合意直後に
豊田自動織機はトヨタグループの源流企業だから、トヨタ自動車、豊田通商などグループ企業の株式を大量に保有している。保有株の時価が最も大きかったのが、トヨタ側がアクティビストの米エリオット・インベストメント・マネジメントに矛を収めてもらうことで合意した直後の3月2日のことだった。
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