体感株価6万3600円かも 日経平均、実勢を過小評価

【今週のマーケットエッセンシャル】第222号(2026年4月29日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

4月27日に日経平均株価が終値ベースで初めて6万円大台に乗せた。この日の終値6万0537円は2025年末の水準を20・3%上回る。ただ、2025年末に日経平均採用銘柄を100株ずつ買った投資家は、27日時点で含み益が元本の26・3%に達していたはずだ。日経平均に換算すると、6万3600円になった計算である。日経平均が市場の実勢を過小評価しているのだろうか。

NT倍率が最高の15・9倍

日経平均はそろばん時代からの指数だから、基本的には株価の平均値だ。だから採用している225銘柄をすべて同じ株数だけ買っていれば、日経平均の値上がりや値下がりと同じだけ、保有株式の含み益が膨らんだり含み損が広がったりしなければならない。現実がそうならないのは、簡潔には説明できない複雑な経緯があり、もう算出をやめたほうがいいと感じるほどに、算出方法が歪んでいるためだ。

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