【今週のマーケットエッセンシャル】第223号(2026年5月6日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
個人投資家の株式売買代金が年間1000兆円を超える勢いで推移していることもあり、主な証券会社の2026年3月期決算は軒並み大幅増収増益になっている。それにしても不思議なのは、国内株式の売買委託手数料をゼロにしたSBI証券や楽天証券もしっかり稼いでいることだ。売買委託手数料は入らなくても、金融収益や投資信託の信託報酬が屋台骨を支えているようだ。
過去最大幅の下落と上昇
株式相場はジェットコースターに乗っているようだ。3月の日経平均株価の下落幅が1カ月の下落幅として過去最大を記録したばかりなのに、4月は1カ月の上昇幅として過去最大を記録した。2024年8月に起きた歴史的な急落と急回復は、特段の悪材料もなく発生した「フラッシュクラッシュ」と呼ばれたが、今回はイラン情勢をめぐる投資家心理の変化を反映していて、火のない所に煙が立ったわけではない。
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