【今週のマーケットエッセンシャル】第224号(2026年5月13日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
一連の現象を相場が過熱している証拠だとの見方があることは重々承知している。それでも見過ごせないのは、東証グロース市場250指数(旧東証マザーズ指数)の急騰や、株主還元よりも成長銘柄に着目する最近の投資家の行動だ。投資家心理の好転と株高とはにわとりと卵の関係であろうが、数々のデータは投資家がリターンを求めてより大きなリスクを取り始めたことを物語っている。
「選別型」の株価指数に変更
グロース250指数は数字だけは旧マザーズ指数を引き継いでいるが、2022年の東京証券取引所の市場区分の変更を踏まえ、性格を大きく変えた。グロース市場の動きを単純になぞるだけの役割は、新しく作った東証グロース市場指数に譲り、旧マザーズ指数はグロース市場上場銘柄から250社だけを選んで計算する「選別型指数」に変更したのである。
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