【今週のマーケットエッセンシャル】第229号(2026年6月17日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
キオクシア株が急騰し、時価総額が50兆円を超えた。同社の課長クラス以上の従業員736人には権利行使価格1667円のストックオプション(自社株購入権)が付与されている。役職に応じて傾斜配分されてはいるが、6月16日の終値9万4720円をもとに計算すると、1人平均で含み益は約16億円にもなる。過去最高の賞金を用意したジャンボ宝くじもびっくりの水準だ。
1個の権利行使で差益550万円
キオクシアホールディングスは2024年12月に東証プライム市場に上場したが、東芝の半導体メモリ事業が切り出されて「東芝メモリ」という会社になり、投資ファンドに売却された2018年6月以降、上場するまでは非公開だった。1年ほど前に提出された2025年3月期の有価証券報告書によると、この間に発行されて幹部社員に付与されたストックオプションは表に示す通り、第1回から第10回まで都合9回(第6回は欠番)。合計付与個数は26万4842個となっている。
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