【今週のマーケットエッセンシャル】第235号(2026年7月29日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
投資信託を保有している顧客のうち、損益がプラスになっている顧客の割合を示す投信KPI(重要業績評価指標)を分析すると、過去8年間で銀行の投信販売姿勢が大幅に改善したことがわかった。金融庁がこのKPIを導入した2018年当時は「誤解を呼ぶ指標で政策目的も不透明」という批判も多かったが、顧客に投信を頻繁に乗り換えさせる「回転営業」が減ったことが浮き彫りになった。
リーマン・ショック以来の変動率
本論に入る前に株式相場が激しく揺れていることに触れておきたい。日経平均株価の前日比騰落幅の絶対値(プラスマイナスの符号をとった値)の合計は年初から7月28日までの実績で12万9624円と、1990年の年間記録10万623円を早くも上回った。「株価水準が高いから当然」という面もあるが、グラフのように日々の変動率の絶対値の平均値も1・57%と、リーマン・ショックがあった2008年の2・03%以来の高い水準になっている。
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