【今週のマーケットエッセンシャル】第237号(2026年8月12日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
1975年にリリースされた「およげ!たいやきくん」の空前のヒットとJR各社、NTT、JT(日本たばこ産業)などの民営化企業の登場とは深い関係がある。全国の国鉄の列車が8日連続で止まった「スト権スト」がきっかけだったことだ。それから51年、民営化された三公社と郵便事業は資本コストを意識した経営に目覚め、なぜか東証プライム市場で、抜きつ抜かれつの時価総額争いを演じている。
出勤できなかった父が口ずさむ
電車が8日間も動かなかったことなど、若い人は信じないかもしれないが、国鉄などの労働組合で構成する公共企業体等労働組合協議会(公労協)が1975年11月26日から12月3日まで実施したスト権ストは、公共企業体等労働関係法という法律で労働争議を禁じられていた公共企業の労組員らが、争議権を法律で認めることを求めて繰り広げた戦後最大級のストライキだった。
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