小口の投資家を見逃すな 単元未満株主1800万人に

【今週のマーケットエッセンシャル】第240号(2026年9月2日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

東京証券取引所が8月26日に公表した株式分布状況調査の資料編によると、上場企業の総株主のうち6人に1人が議決権を持たない株主であることがわかった。十分な投資資金がなくても株式投資ができるサービスが拡充され、若年層が積極的に利用している表れだ。大量の小口株主の台頭に、上場企業も取引所も手をこまぬいてはいられない状況になっている。

目を丸くする株主の増加

日本の株主はどれくらいいるのか。東証の統計によると、2025年度末で1億1178万8289人もいる。総務省の人口推計によると、8月1日時点で総人口は約1億2268万人だから、「国民の大半が株主になった」というわけではない。この株主数は企業からみた株主数の総合計だ。2025年度末時点では投資家1人当たり6・7社ほどの株式を持っているから、名寄せ後の株主数は約1677万人になる。

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