【今週のマーケットエッセンシャル】第244号(2026年9月30日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
これまでの日本国内での株式の公開買い付け(TOB)は買い付け価格の高低が勝敗を左右することが多かった。ところが進行中のカカクコムの争奪戦は違う。プロ中のプロが複雑な契約を絡ませ、相手の一歩先を読む囲碁の名局をみるような面白さがある。勝敗のカギを握るのは、カカクコムの大株主のKDDIをどちらが動かせるかだ。日本企業のM&A(合併・買収)が新しい時代に入ったこと浮き彫りにするような終盤戦のもようを実況中継したい。
カカクコムは価格比較サイトの価格ドットコムや食べログを運営する人気企業だ。1997年12月に有限会社コアプライスとして設立され、2000年5月に株式会社カカクコムに改組した。デジタルガレージは2002年に資本参加し、カカクコムの急成長を長く支援してきた。現在も20・64%を保有する筆頭株主だ。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。