バフェットさんはかすり傷? 証券決算も「最悪」過ぎたか


【今週のマーケットエッセンシャル】第29号(2022年8月17日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイが8月15日に米証券取引委員会(SEC)に提出した保有銘柄報告書(13F)を読むと、株式相場の先行きに不透明感が募った局面だったにもかかわらず、バフェット氏は強気の姿勢を維持していたことがわかる。この日出そろった日本の証券決算では、証券ビジネスの将来を占う大きな逆転劇があった。野村証券の国内営業の純営業収益がオンライン大手5社に初めて追い越されたのだ。

バークシャー・ハザウェイが提出した報告書は、米国市場で購入した銘柄の6月30日時点での保有状況を示すもの。3カ月前に提出された3月31日現在の保有状況は、48銘柄で3635億ドルだったが、今回は45銘柄で3001億ドルとなっていた。米国の代表的株価指数のS&P500でみると、米株式相場がこの間に16・4%下落したため、ほぼこれに沿って、保有株の評価額が下がったということだろう。