【今週のマーケットエッセンシャル】第185号(2025年8月13日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
8月12日の東京株式市場で日経平均株価が急騰して2024年7月11日以来の最高値を更新した。市場参加者はさらなる株高への期待を膨らませているが、市場データを細かく見ると、まだ日本株の地盤沈下が止まったかどうかという段階だ。世界の投資マネーが分散投資の対象から日本株を外さないようにしてもらうことを手始めに、失地回復へ地道な努力が必要かもしれない。
右肩上がりが続く経験則
弱気筋の買い戻しを巻き込みながらの株式相場の急騰が、新たな上昇相場の起点になるかどうかが市場参加者の当面の関心事だ。ただ、経験則を言えば、グラフに示す通り、8月に付けた高値が結果的に年間高値になってしまう、つまり、9月以降は相場が軟調に推移する可能性は小さい。1949年から足掛け77年間の日経平均の推移を振り返ると、8月に年初来高値を更新した年は23カ年ある。ただ、そのうちの17回は9月以降に日経平均がさらに上昇している。
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