公的年金に最大級の打撃 軍事衝突で株安・債券安に

【今週のマーケットエッセンシャル】第218号(2026年4月1日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

日経平均株価の3月の下落幅は7786円55銭と過去最大を記録したが、イラン軍事衝突で価格が急落したのは国内株式だけではない。公的年金が組み入れている外国株式、国内債券、外国債券のすべてが下落、筆者の推定で1カ月間に約15兆円の評価損を被った。個人向けの公募投資信託も6割近くが年初来でマイナスリターンになった。少額投資非課税制度(NISA)を利用しての投信積み立ても含み益が急減した。

年度では約40兆円のプラス

公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は資産を25%ずつ国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に分けて運用している。2026年3月には約15兆円の運用損を抱えたが、それまでの「貯金」があるため、2025年度1年間の運用収益はグラフに示すように、約40兆円に達したもようだ。

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