超低金利時代終わるかな 日銀含み損7兆円近くに


【今週のマーケットエッセンシャル】第47号(2022年12月21日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

日銀が久しぶりに「大きな」動きをみせた。長期金利の変動幅をこれまでの2倍の「プラスマイナス0・5%程度」に広げたのだ。すかさず長期金利は急騰し、日銀が保有する約550兆円の長期国債の含み損は7兆円近くに膨らんだ。問題はこれで「利上げ」が終わるかどうかだ。変動金利ローンを組んでタワーマンションを買った家計などは気が気でないかもしれない。

何が何でも長期金利の上昇を押さえ込むというこれまでの金融政策は、「政策の選択肢として許容の範囲内だ」などと呼べる範囲を超えて、さまざまな問題を引き起こしてきた。第一に国債を持っているだけで損失が出てくる状態だったから、地方銀行などが外債投資などの慣れないリスクをとった結果、海外金利の上昇で多額の損失を抱えることになり、経営基盤が揺らぐところもあった。


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