金融不安に日本は無縁か 金利上昇で含み益枯渇も

【今週のマーケットエッセンシャル】第65号(2023年4月26日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

世界の金融不安は予断を許さない状況だが、「日本の金融システムは健全で頑健」(日銀)などと安心できるのだろうか。上場している銀行は1行を除いて株価純資産倍率(PBR)1倍を大きく下回り、ビジネスモデルのほころびが明白になっている。内外金利の上昇に伴う純資産の目減りが著しい金融機関もある。日本の金利が本格的に上昇し始めたら、苦境に陥るのではないか。

日銀が4月27~28日の金融政策決定会合で、2023年度の消費者物価指数上昇率見通しを引き上げる方向だという。前年度比プラス2%程度するとの説もある。賃上げもあいまって、持続的な物価上昇が期待できそうならば、長期金利にも上昇圧力が働くだろう。金融機関の経営にはプラス面もマイナス面もある。

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