トヨタが首位の90万人強 個人株主数2年で倍増

【今週のマーケットエッセンシャル】第75号(2023年7月5日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

時価総額が日本でナンバーワンのトヨタ自動車が2021年度から22年度にかけて株主数を倍増させ、個人株主数でトップに躍り出た。2021年10月1日に1株を5株にする株式分割を実施して株価水準が下がり、個人が買いやすくなったためだ。もっともトヨタの首位はおそらく1年だけ。2023年度は7月1日に1株を25株に分割したばかりのNTTが、日本一の個人株主を抱える企業になりそうだ。

個人株主数は有価証券報告書の「所有者別状況」欄に記載されている。3月期決算上場企業の報告書が6月末までに提出されたため、改めて集計した。なお以下の文中で個人株主は個人単元株主のこと。ミニ株など取引所での売買単位に満たない株式、つまり単元未満株だけを保有し、株主総会に出席する権利がない個人株主は含まない。

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