年に売るのは10%だけ バフェット氏の勝つ運用

【今週のマーケットエッセンシャル】第81号(2023年8月16日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社米バークシャー・ハザウェイが8月14日、米証券取引委員会(SEC)に2023年6月末時点の保有銘柄報告書(13F)を提出した。報告書のデータから米国株運用の売買回転率を計算してみたところ、わずか10%にとどまることがわかった。コア銘柄を持ち続け、周面銘柄を割と頻繁に売買する傾向がみてとれる。

バフェット氏は米国株に高値警戒感を抱いているため、4~6月期も新規に3銘柄を買う一方、3銘柄を手放した。保有する46銘柄の合計時価は3481億9400万ドル(約50兆4900億円)と3月末から230億8500万ドル増えたが、もっぱら大量保有するアップル株の値上がりが主因。資金流出入は51億ドルあまりの売り越しだった。

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