株式から債券へ資金シフト 「金利ある世界」に備え着々 

【今週のマーケットエッセンシャル】第88号(2023年10月4日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

10月4日の「投資の日」を前にして、10月3日の東京株式市場には先行きが危ぶまれる出来事が相次いだ。東証が鳴り物入りで導入した新指数「JPXプライム150」が計算開始時点の基準値1000を割り、東証マザーズ指数も約1年ぶりに700を下回った。日本でも「金利がある世界」への移行が意識され、株式から債券へ資金が動き始めた様子だ。

JPXプライム150指数は7月3日からリアルタイムでの算出・配信が始まったが、基準日と基準値は5月26日の1000となっている。構成銘柄はプライム市場の時価総額上位500銘柄から、自己資本利益率(ROE)が資本コストを上回る75銘柄と、株価純資産倍率(PBR)が1倍超の75銘柄の合計150だ。

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