アップル依存と現金の山 バフェット氏次の一手は

【今週のマーケットエッセンシャル】第94号(2023年11月15日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の次の一手に関心が集まっている。同氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株式への運用残高は2023年9月末現在、1年半前のピーク時を15%ほど下回る。お気に入りの銘柄が見つからないため、投資の待機資金が初めて1500億ドルを超え、アップル株への依存度は高止まりしたままだ。手詰まり感は打開できるだろうか。

米国では運用資産が1億ドル以上の機関投資家は米国市場上場株について、四半期ごとに保有銘柄の株数と金額を報告する義務がある。提出期限は四半期末から45日以内で、9月末時点の情報は11月14日が期限だ。バークシャー・ハザウェイの報告書は今回、SECの通常の執務時間内(米東部時間午後5時30分=日本時間15日午前7時30分)に公表されなかったが、遅れて公表された。

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