個人が支える低位株相場 売買代金早くも最高更新

【今週のマーケットエッセンシャル】第95号(2023年11月22日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

日経平均株価が11月20日に一時3万3853円46銭と、7月3日に記録した年初来高値3万3753円33銭を上回った。米国の利上げ懸念が薄らいだことや円安に伴う企業業績の好調など、株高要因はいろいろ語られるが、個人の投資意欲の復活が何よりもの支えではないか。個人好みの低位株が上昇し、個人の株式売買代金は早くも年間記録を更新した。

日経平均は7月3日に1990年3月以来33年ぶりの高値を付けた後、上昇相場を裏付けるチャートのかたちが崩れたため、市場関係者の間からは「7月が今年の高値になるのではないか」との声も出ていた。ところが、円安や値上げに伴う企業業績の好調を背景に、市場では強気論が復活しており、「早晩、終値ベースでも7月高値を上回り、年末年始高が期待できそうだ」との声も出ている。

コメント

“個人が支える低位株相場 売買代金早くも最高更新” への1件のコメント

  1. […] チャートは前田昌孝・元日経編集委員の「マーケットエッセンシャル第95号」からとったが、明らかに存在感を増している。 […]

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