元本確保型は4割以下に 確定拠出年金の商品選択

【今週のマーケットエッセンシャル】第98号(2023年12月13日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

少額投資非課税制度(NISA)と並ぶ資産形成商品である確定拠出年金は、運用対象に元本確保型商品を選択する加入者が多く、十分な運用成果が得られないと懸念されていた。それでも最新の統計ではリスク商品の選択割合が徐々に高まっている。リード役は外国株式型の投資信託、次いでバランス型投信だ。特に30歳代は運用資産の47%が外国株式型になっている。

<iDeCoは18%増の4兆円>

この統計は確定拠出年金の制度を担っている運営管理機関連絡協議会が最近、公表したもの。直近のデータは2023年3月末時点だ。企業型DCと個人型のiDeCoが個別に集計されており、時価ベースの運用資産残高は企業型DCが1年前の実績を5・7%上回る18兆8282億円、iDeCoが同18・1%上回る4兆3823億円となっている。

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