新NISAで変わる株取引 指数連動を手作りで

【今週のマーケットエッセンシャル】第101号(2024年1月3日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

2024年の幕が開けた。新しいのは少額投資非課税制度(NISA)の衣替えを機に、これまでとは異なる株式投資が試せるようになったことだ。例えば年240万円まで株式を買える新NISAの成長投資枠をうまく使えば、自分でインデックス型投資信託と同じようなポートフォリオを低コストで組むことができる。新年の投資環境は万全ではないが、知恵を出して乗り切りたい。

<米ドル換算では12・7%の上昇>

新年の話に入る前に、2023年末までに出そろったデータを分析し、これまでの証券投資のパフォーマンスを振り返ってみる。日経平均株価の年間上昇率は28・2%と、世界96市場中では17位の大きさだった。しかし、米ドル換算での上昇率は12・7%にとどまり、世界順位も38位にとどまった。円が対ドルで12・1%下落したためだ。

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