セゾンGBが首位浮上 バランス型投信の純資産

【今週のマーケットエッセンシャル】第102号(2024年1月10日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

日経平均株価は新年の3営業日目の取引で半年ぶりに34年ぶりの高値を更新した。世界的な株高の波に乗り、バランス型の投資信託でも純資産総額の首位が交代した。新しくトップに立ったのはセゾン投信が運用する「セゾン・グローバルバランスファンド」。2023年7月までは第3位だったが、8月に「東京海上・円資産バランスファンド」(愛称・円奏会)を上回り、この1月5日に「投資のソムリエ」を追い抜いた。

バランス型投信の首位争いの話の前に、公募追加型投信全体の2023年末までのデータが出そろったので、タイプ別の状況をまとめておく。基準価格が株価指数の何倍も動くように設計されたレバレッジ型などを除く5111本の2023年1年間のリターンは単純平均で16・63%、加重平均で25・81%だった。2022年は4553本の単純平均でマイナス6・25%、加重平均でマイナス9・15%だったから、「できすぎ」といってもいいほど好転した。

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