経常益1000億円超が142社 株高支える企業の好業績

【今週のマーケットエッセンシャル】第108号(2024年2月21日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

3月期決算上場企業の2023年4~12月期決算発表が終わり、2023年度の企業業績の着地点が見えてきた。東証プライム上場1654社を売上高と経常利益の方向で4つに分けると、増収増益組が57・9%と3年連続で過半を占め、年度の経常利益が1000億円を超えそうな企業も過去最高の142社になった。2024年度もこの基調が崩れなければ、東京株式相場の支えになる可能性がある。

2月20日時点で東証プライム市場に上場している企業の過去の業績を振り返ると、経常利益は2018年度(決算月によって2018年4月期から2019年3月期まで)まで7期連続で増加した後、新型コロナウイルスの流行で2019年度に17・9%減と落ち込んだ。その後は再び増益に転じ、2021年度に過去最高を更新。2022年度は3・6%増、2023年度は現時点の見通しで11・2%増とさらに伸ばしている。

コメント

コメントを残す