【今週のマーケットエッセンシャル】第133号(2024年8月15日公開)
主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)
米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイが保有するアップル株のほぼ半分を売却した。この結果、同社が保有する現金・現金同等物は6月末に2769億ドル(約41兆円)と3月末に比べて46・5%も増え、運用資産に占める現金・現金同等物の割合(キャッシュポジション)は45・5%に高まった。バフェット氏の「終活」なのか、それとも何か胸騒ぎがしたのだろうか。
アップル株の49%を売却
バークシャー・ハザウェイが8月3日に公表した4~6月期の四半期報告書によると、6月末のアップル株保有時価は842億ドル(約12兆3000億円)になったという。4~6月に1株も売却していなければ、6月末の保有時価は3月末を22・8%上回る1663億ドルになっていたはずなので、3カ月間で全体の49%を売却したことになる。
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