「日本売り」ではないとしても 油断すれば国力は低下  


【今週のマーケットエッセンシャル】第7号(2022年3月16日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

2015年に黒田東彦日銀総裁が円安けん制発言をしたときの円相場は1ドル=124円台半ばから後半だった。3月15日には一時1ドル=118円台まで売られ、一部の投資家は「黒田ライン」超えを意識し始めたとの見方もある。世界市場を見渡せば、売られている通貨は円だけではないから、「日本売り」と呼ぶのは尚早で、「有事のドル買い」のようでもある。しかし、弱い円を放置していると、人材の流出が加速するなど、国力が一段と低下しかねない。


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