トヨタ株主が30万人増加 株式分割奏功、AA型株も遠因  


【今週のマーケットエッセンシャル】第23号(2022年7月6日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

2021年度末の上場企業の個人株主数ランキングを作成すると、最も驚くのはトヨタ自動車の普通株主が1年間で31万人も増えたことだ。2019年度まで首位を走っていたみずほフィナンシャルグループは2020年度の6位からさらに順位を落とし、11位に後退した。個人株主が30万人以上のいわゆる「個人好み銘柄」は1年前から2つ増えて29銘柄。株式相場の不透明感をよそに、29銘柄の株価はなぜか総じて堅調だ。

個人株主数の多寡はいわば企業の人気のバロメーターだ。東京証券取引所によると、上場企業側が把握している個人単元株主(議決権がある100株以上の株式を保有している個人株主)の総数は2020年度末で5981万人。一方、個人単元株主30万人以上の29社の個人単元株主の総数は1554万人だから、個人の株式保有の4件に1件はこの29社のうちどれかが絡んでいることになる。