日銀総裁、次は女性に 「合理的不注意」わかる人


【今週のマーケットエッセンシャル】第32号(2022年9月7日公開)

主筆・前田昌孝(元日本経済新聞編集委員)

完全なローテーションではないが、日銀の総裁はなぜか財務省(大蔵省)出身者と日銀出身者が交代で務めている。日本が資本主義のバージョンを更新したいのならば、まずはこの辺りから慣例を打破すべきではないか。次期総裁としてよく名前があがるお二人は有能には違いないが、国民が期待する「新しさ」はなさそう。なぜこれまでの日銀の政策に空振りが多かったのかがきちんと理解できる人に、就いてもらえないだろうか。

レーバーデー(労働者の日)の休日明けの9月6日の米株式相場も、続落で始まった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が8月26日に米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたシンポジウムで講演して以来、米ダウ工業株30種平均は1日に1000ドル超の急落を含む不安定な展開となっている。筆者が尊敬するジャーナリストから、パウエル氏がこの講演で「合理的不注意」(ラショナル・インアテンション)という言葉を使っていたと教えてもらったので、その背景などを調べてみた。